印鑑、ハンコ

 

印鑑の選び方


印鑑には手彫り印鑑と機械彫り印鑑があり、それぞれに長所と短所があります。印鑑を選ぶ上でこの違いは重要になってくると思いますので解説をします。

手彫り印鑑

手彫り印鑑の最大の長所は偽造が困難なことです。職人さんが一つずつ仕上げるので2つと同じ物がないからです。しかし、腕のよい職人が書けば大変美しい文字になりますが、出来は職人の腕に左右されるという短所もあります。ざっとなら早く書けますが、きちんと書くには何度も修正しなくてはならず手間と時間がかかります。また、手彫りの場合は美しさよりも彫りやすさを優先して書きがちが、それが手彫りの味となる要素でもあります。本当に細かい部分は手彫りでないと彫れないのできれいな仕上がりを期待することができますが、機械ほど正確に速く彫ることは至難の業です。しかし、手作業では「字入れ」の不備を修正しながら彫るなど、考えながら彫ることが出来ます。また、手作業て丁寧に作るので欠けにくく丈夫な印鑑が出来上がります。

 

様々な長所がある手彫り印鑑ですが近年では機械も精巧になってきており手彫りと機械彫りの違いがわからなくなってきています。それにともなう偽物や偽装の横行が、問題になってきています。価格も手彫りの方が高額なため偽装には十分注意が必要です。

 

機械彫り印鑑

修行をしなくても、パソコンの文字を使えば、そこそこには出来てしまいますが、職人が修正しないと、バランスの悪い印鑑になります。しかし、修正が容易なため、文字を良く知った職人がパソコン上で修正すれば、短時間でバランスのよい印影が出来ます。ただ、綺麗に出来すぎてしまい、画一的な印象になりがちです。

 

削りの行程では針のようなものを回転させて削ります。この行程が機械がもっとも生かされる行程で、正確かつスピーディーにこなします。現在この工程を手作業で行っている店はほとんどありません。「手彫り」と謳っていても「粗彫り」は彫刻機で行っている店は実際多いです。しかし今のところ仕上げの出来る彫刻機はありません。手でやらなければ、彫りっぱなしということになります。仕上げをしないと、枠も文字も太く、野暮ったい感じになったり、枠の太さが均一でないといった印鑑になる可能性が高いです。

総評

コストパフォーマンスという観点では機械の圧勝ですが、やはり一流の職人が作った手彫りの印鑑には到底かないません。

 

「手彫り」では全ての工程に「職人の意思」が入ります。悪く言えばそれは「むら」かもしれませんが、それこそ「手彫りの味」になる部分なのです。手で機械のように真っ直ぐな線を書くことは不可能です。それをどうしたら真っ直ぐに書けるのか、どうしたら真っ直ぐに見えて、なおかつ綺麗すぎず手彫りの味が出せるのか、どうしたらもっと速く彫れるのか、職人はハンコを作るたびに考えています。ということは、必然的に腕が上がっていくのです。機械を使えば簡単に出来るものを、わざわざ手で彫っているのに、適当に作っているとは考えにくいのです。絶対とは言えませんが、「手彫り」を行っている職人には腕のよい職人が多いものです。

 

「手彫り印鑑」は、高価だが、こだわりの職人が作った味のあるハンコ。「機械彫り印鑑」は、安かろう悪かろうというハンコということになります。

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